血液の脂質異常を防止する大豆製品

 

大豆にはたくさんの健康成分が含まれていますが、代表的なものとして、大豆サポニン、レシチン、大豆イソフラボンの働きがあげられます。

大豆サポニンは体内の脂質の酸化を防いで、総コレステロールや中性脂肪の増加を防ぎます。

レシチンはLDLの血管壁への沈着を防ぎます。

また、女性ホルモンと似た作用もつ大豆イソフラボンは、動脈硬化の予防に有効であることが分かっています。

大豆は豆として食べるほかに、納豆をはじめ、豆腐、油揚げ、厚揚げ、高野豆腐などたくさんの加工製品があります。

1日に大豆製品1品目を目安に取り入れましょう。

更年期以降の女性には大豆イソフラボンが有効です。

大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすることで注目されている成分です。

女性の場合、更年期になってコレステロールの数値が上昇したという人は少なくありません。

これは、肝臓でコレステロールの増加を抑える働きがある女性ホルモン、エストロゲンが減少することが理由です。

また、エストロゲンにはカルシウムの流出を抑える働きもあるため、更年期以降は骨粗鬆症になりやすいのです。

これら女性特有の症状を緩和するのに役立つのが、大豆イソフラボンです。

大豆イソフラボンは加熱しても壊れないので、大豆加工食品を積極的に取り入れるようにしましょう。

できれば毎日納豆を1パック食べましょう。

納豆が健康効果の高い食品として注目される最大の理由は、納豆菌から生まれるナットウキナーゼという酵素の血栓溶解作用にあります。

納豆を一回に50g食べると、8時間は血栓を溶かす作用が持続することが分かっています。

つまり、納豆を夕食の習慣にすれば、血栓の粘り気が高まる深夜から朝方におこりやすい閉塞性発作の予防が期待できるということです。

また、納豆になると生じるビタミンKには、カルシウムが骨に沈着するのを助けて丈夫な骨をつくる働きのほか、けがや内出血をしたときに、血液を固めて止血する重要な働きがあります。

この凝固作用は、血栓をつくるものではないので心配いりません。

なおワーファリンのような抗凝固薬を服用している人は、念のため、納豆を食べていいか、医師に相談してみましょう。

このような納豆特有の健康成分だけでなく、原料である大豆に含まれるレシチンやイソフラボン、サポニンなどにも、血液中に増え過ぎた中性脂肪やコレステロール、血糖を改善する働きがあります。

また、納豆には食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維は小腸で胆汁酸を吸着し、再吸収されるのを防ぐので、結果的に血液中のコレステロールを低下させます。

ある実験で、納豆を毎日30g、4週間食べ続けて、総コレステロールと中性脂肪の各数値を実験前後で比較したところ、実験後の方が数値が下がったという報告があります。

しかも、もともと正常値だった人の数値が下がり過ぎることはなかったというのです。

社会問題化しているメタボリックシンドローム対策として、納豆が注目されています。

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