高血圧の運動療法

 

運動すると、血液を全身に送り出そうとして心臓からの血液量が増えるために、一時的に血圧が上がりますが、次第に抹消の血管がひろがって血流がよくなるために、血圧が下がります。

血流が良くなると体内のナトリウムが尿として排泄される量が増えるために血圧が下がるようになります。

また、運動すると体内の血圧を上げる作用のある物質の分泌を抑えたり、逆に体内の血圧を下げる作用のある物質を増やす効果もあります。

さらに、運動すると、肥満を改善したり精神的なストレスを解消することもできるため、血圧を下げるのに役立ちます

ただし、どのような運動でもよいわけではありません。

運動には、懸垂や腕立て伏せのような、瞬間的に力を加える無酸素運動と、ウオーキングのような無理なく酸素を吸いこめる有酸素運動があります。

このうち、無酸素運動は、息をとめた瞬間に血圧が上がるため、血圧が高い人には向きません。

また、勝ち負けを競うスポーツや自分のペースを崩さざるを得ない団体競技もおすすめできません。

血圧が高い人におすすめなのは、自分のペースで行うことのできる有酸素運動です。

呼吸がやや速くなり、少し体が汗ばむ程度の運動を行うのが、血圧を下げるうえで大切なことです。

ウオーキングは特におすすめで、ひざが痛い人などは水中ウオーキングもよいでしょう。

できれば、毎日30分程度運動することが望ましいのですが、毎日行うのが難しければ、10分程度の運動を1日3回繰り返したり、1日おきに1時間程度の運動を行うのもよいでしょう。

また、毎日の生活でも意識して運動を行い、通勤時はエレベーターやエスカレーターを使わずに階段を上り下りしたり、買い物は車を使わずに歩いて行くようにすれば、運動量を増やすことができます。

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