具だくさんの味噌汁が血圧を下げる

 

最も身近で塩分の多い食品の一つであるみそには、実は、血圧降下作用もあります。

みそは大豆を麹菌の力で発酵させて作りますが、この過程で大豆のタンパク質が分解されてペプチドになります。

私たちの体にはレニン、アンジオテンシン系という血圧調整機構があります。

この仕組みのなかの、アンジオテンシン変換酵素とよばれる酵素の働きを抑えることができれば、血圧の上昇を防げることが分かっています。

そして、大豆のペプチドの中にはこのACEを阻害するものがあり、血圧を下げる可能性があるのです。

こんな実験があります。

みその抽出物を、すでに高血圧を発症している高血圧ラットのえさに混ぜて与え、血圧の変化を測定してみました。

すると、みそを与えたラットの血圧は、みそを与えなかったラットに比べ、明らかに低下し始めました。

さらに普通のえさに戻したところ、血圧も元のレベルにもどりました。

やはり、みそには血圧を下げる作用があったのです。

一方、みそには塩分が多く含まれているのも事実です。

塩分の取り過ぎは血圧の上昇に関係する場合もあるので、みそをとっていれば血圧が下がるとは言いにくいのも確かです。

しかし、ここで注目したいのが、みそ汁の具です

みそ汁の具によく用いられる野菜や海藻、キノコにはカリウムを豊富に含ものがたくさんあります。

カリウムには塩分つまりナトリウムを排泄する働きがあります。

また、野菜や海藻、キノコに含まれる食物繊維や、豆腐、油揚げなどの大豆タンパク質にも同様の効果が期待できます。

つまり、具だくさんにすればするほど、塩分の取り過ぎの害をカバーしてくれるのです。

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