血圧を下げる飲み物~牛乳~

   2017/05/30

世界の長寿村として有名なコーカサス地方の食生活を調べてみると、牛乳や乳製品を実に豊富に摂っていることが判明しました。

北海道の酪農家を対象にした調査でも、牛乳を飲む人に長寿者が多く、男女とも80歳以上の人の8割が毎日、牛乳を飲んでいました。

牛乳のタンパク質に高血圧を防ぐ作用があることは実験によっても確かめられています。

牛乳のタンパク質はホエイたんぱくとカゼインタンパクからなりたっています。

普通のえさを与えていると脳卒中になってしまうラットを使って実験が行われました。

普通のえさ

ホエイタンパク質を含んだえさ

カゼインタンパク質を含んだえさ

これらを与える2つのグループに分け、血圧の変動と脳卒中の発症を調べた実験です。

普通のえさを与えたネズミは100日を過ぎたころから血圧は220㎜HGに上がって、そのまま下がりませんでした。

この状態が続くと、高い圧力のために血管は次第に弾力を失って動脈硬化を起こします。

すると、血液が硬い管の中を無理やり通らなければならないために血圧がさらに上がって、動脈硬化が進行するという悪循環が起こり、確実に慢性高血圧症へと進んで、早く脳卒中で倒れます。

一方、ホエイタンパク質やカゼインタンパク質の牛乳のタンパク質を与えたネズミは、長期的には血圧上昇が抑えられて、安定した数値を示し、脳卒中の発症もずっと遅れました。

この実験から、牛乳のタンパク質には血管をしなやかにして動脈硬化を防ぎ、慢性の高血圧を予防する働きがあることが確認されました。

また、牛乳のタンパク質に含まれる、メオチニンなどの硫黄を含むアミノ酸には、脳の中枢に働きかけて交感神経の興奮を抑え、血圧を下げる作用があります。

さらに、牛乳のタンパク質からできる尿素には、高血圧の元凶のナトリウムを腎臓で尿として、体外に排出する働きもあります。

牛乳には、カリウムやカルシウムなど血圧を下げる働きのあるミネラルもたっぷりと含まれています。

特に中高年層にとっては、まさに薬に劣らぬ貴重な食品です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket