血圧を下げる飲み物~緑茶~

   2017/05/31

お茶から抽出したカテキンという成分を高血圧自然発症ラットに与える実験が行われました。

カテキンとは、お茶の渋み成分です。

また、高血圧自然発症ラットというのは、普通に飼育しているだけで自然に高血圧を発症する遺伝的要素を持った実験用ネズミのことです。

実験では、まだ高血圧を発症していない若い高血圧自然発症ラットを二つのグループにわけて、一方に普通のえさを与え、もう一方にはカテキンを0.5パーセント加えたえさを与えて飼育しました。

すると、両グループとも血圧が上昇してきますが、カテキンを与えたグループの方が与えなかったグループと比較して血圧上昇が抑制されることがわかりました。

そこで、次に両グループの餌を交換してみたところ、2週間で血圧値が逆転しました。

このことは、継続的にお茶を飲むことが血圧の上昇を抑制することを示唆しています。

では、お茶のカテキンがどうして血圧の上昇を抑えるのでしょうか。

高血圧症の大部分を占める本態性高血圧症の原因は分かっていませんが、レニン、アンジオテンシンなどの物質が関与することは分かってきています。

血液中にはアンジオテンシノーゲンという物質が含まれていますが、これに腎臓から分泌されるレニンという酵素が作用すると、アンジオテンシンⅠという物質が生じます。

さらに、アンジオテンシンⅠに、アンジオテンシン変換酵素が作用すると、アンジオテンシンⅡが生じます。

アンジオテンシンⅡには強力な血管収縮作用があり、この血管収縮作用のために高血圧症が発症するのです。

お茶のカテキンにはアンジオテンシンⅠ変換酵素の作用を阻害する働きがあることが分かってきています。

アンジオテンシン変換酵素の作用が阻害されると、血液中にアンジオテンシンⅡができにくくなり、その結果、血圧も上がりにくくなるということです。

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