朝の血圧急上昇を防ぐには

   2017/06/03

朝目が覚めたらすぐ起きあがるという動作が、実は血圧を急に上げて、心筋梗塞などの発作の引き金につながる可能性があるのです。

眠っているとき、私たちの心拍数は副交感神経の働きで50~60回 /分くらいに減っていて、そのため血液の流れが緩やかになって、血圧は1日平均と比べると約20パーセント下降しています。

それが、朝を迎えて眠りが浅くなるに従って、今度は交感神経がはたらきはじめ、血圧が上昇し、体の各機能が活発に働きだします。

私たちの体は、この起床時には次のような状態になっています。

血圧を上げるカテコラミンというホルモンが副腎から血液中に分泌されています。

睡眠時の発汗により体内の水分が失われているため、血液の粘度が高まっています。

血液を固める血小板が、目覚めるとともに働きが増して、血栓をつくりやすくなっています。

こうした状態に、冬であれば、さらに朝の厳しい冷え込みが加わります。

布団の中で温まっていた体が、布団から出ると急に冷え、血管が収縮するので血圧を上昇させます。

このように、朝の病気には、脳梗塞や心筋梗塞の発作を起こしやすくする悪条件が数多く重なっているのです。

この起床時の危険を避けるには、体を徐々に目覚めさせ、動かし始めることが大切です。

その一番簡単な方法は、起き上がる前に布団の中で深呼吸をすることです。

深呼吸のポイントは、息を吐いた時におなかをへこませ、逆に息を吸った時におなかを膨らませる腹式呼吸をすることです。

おなかに手を当てて行えば、すぐにコツがつかめるでしょう。

この深呼吸を毎朝ベッドの上で5回ほど繰り返してみましょう。

これで、血圧は10㎜HGは下がります。

こうして体を目覚めさせた後に、ゆっくりと起き上がるようにしましょう。

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