昼寝に血圧を安定させる効果がある

   2017/06/06

昼寝をすると心臓疾患で死亡する確率が低くなるという、興味深い研究結果が報告されています。

この研究を行ったのは、ギリシャのアテネ大学医学部のチームです。

この研究チームが、20歳から86歳の健康な男女23681人のライフスタイルを約6年にわたって追跡調査したところ、週に3回、約30分の昼寝をしていると、死亡率が37パーセントも低くなることが明らかになったのです。

確かに、昼寝は心臓の負担を減らすことに役立ちます。

通常、人間は日中、ほとんど立ったり坐ったりして生活をしています。

そのあいだ、心臓は頭の先から足の先まで血液を循環させるために、強い圧力で血液をおしださなくてはなりません。

しかし、昼寝の際に横になれば頭と心臓、足が水平に近づき、低い圧力で血液を循環させることができるため、心臓の負担が減るのです。

また、睡眠をとると、拮抗しあって働く交感神経と副交感神経という二つの自律神経のうち、副交感神経が優位になります。

すると、緊張や興奮をつかさどる交感神経の働きが弱まり、全身をリラックスさせることができるのです。

また、筋肉がゆるみ、血管がひろがるため、血流がさらに良くなります。

目覚めた状態でまぶたを閉じても、副交感神経はやや有利に働きますが、睡眠をとった時の方が、二つの神経の働きがはっきりと入れ替わるのです。

このような理由から、日中に昼寝をすると、心臓の休息に役立つという研究結果は十分に想定できます。

広島大学総合科学部の研究でも高齢者に昼寝をしてもらったところ、平均で最高血圧が8.6㎜HG、最低血圧が15.6ミリHG下がったという結果が発表されています。

血行を良くするだけではなく、全身を効果的にリラックスさせることで、昼寝は脳の働きも回復させ、ストレス解消につながるでしょう。

ただし30分以上の昼寝は逆効果となる可能性があります。

通常昼寝に適した時間は15分から30分です。

それ以上眠ってしまうと深い眠りに落ちてしまい、夜眠れなくなるなどの弊害がおこります。

昼寝の時間帯は、13:00前後が良いのではないでしょうか。

大工さんが昼休みに1時間、しっかりと眠ったり、赤道に近い国にシエスタの習慣があるのは、エネルギーを消費しやすい自分たちの生活には日中の休息が欠かせないことを経験的に知っているからでしょう。

昼寝をするときには机にうつぶせになったりするよりも、横になって昼寝をした方がより効果的です。

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