血液や血管をきれいに保つ方法

 

社団法人日本病院会の調査によると、2003年に人間ドックを受けた300万人のうち、約87パーセントの人に何らかの異常が見つかっているそうです。

異常の内容みると、1位が肝機能障害、2位が高コレステロール、3位が肥満となっています。

もし、この三つの症状を放置すれば、やがては脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病や重大な肝臓障害、動脈硬化の進行によってひきおこされる心筋梗塞や脳梗塞などの病気につながりかねません。

では、一体どうすれば、これらの症状を改善し、病気を防ぐことができるのでしょうか。

この三つの症状は、いずれもコレステロールや中性脂肪などの血液中の脂質の状態と深いかかわりがあります。

つまり、血液や血管が致命的に悪い状態に陥る前に、脂質を適量にコントロールして、きれいな血液と血管を取り戻せばよいということです。

それでは、そもそも脂質とは何なのでしょうか。

コレステロールや中性脂肪を悪者と持ってる人が多くいますが、コレステロールや中性脂肪そのものは悪者ではありません。

体内には、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸など、四つの脂質が存在しますが、それぞれに体を健康に保つための重要な役割を持っています。

食事からたんぱく質や脂質をきちんと摂取し、一定量は体内に維持しておかなければなりません。

例えば、コレステロールは、細胞膜や、脂肪の消化吸収に欠かせない胆汁酸、体の働きを微調整するホルモン、神経の伝達に必要な神経線維などの材料として必要です。

成人の体内に存在するコレステロールのうち、20から30パーセントが食べ物から取るコレステロールで、残りの70から80パーセントは、肝臓や小腸の中で合成されています。

中性脂肪は、筋肉や心臓など、生命活動に必要なエネルギーとして利用され、使われずにエネルギーとして放置されるときに、遊離脂肪酸に変わります。

中性脂肪が、食べ物に含まれる脂肪だけではなく、糖質やアルコールからも合成され、すぐに使われない余剰分は、脂肪などの中にたくわえられます。

外界の冷気から体温を維持したり、内臓を保護するために、一定量は体の中に蓄積しておく必要があるのです。

コレステロールや中性脂肪は、血液の中を特殊な資質やたんぱく質とくっついてリポタンパクとよばれる粒子になって運ばれます。

リポタンパクの中に、中性脂肪とコレステロールがどのくらいの比率で閉じ込められているかによってその性質が決まります。

このうち、コレステロールや中性脂肪の割合が高いものをLDL(悪玉)コレステロール、タンパクやリン脂質の割合が高いものをHDL(善玉)コレステロールと呼んでいます。

コレステロールや中性脂肪が増えすぎた状態、すなわち、血液中にリポタンパクが過剰になった状態を脂質異常症といい、リポタンパクの種類や血液中の割合によって、同じ脂質異常症でも、引き起こされる肥満や症状には違いがあらわれます、

問題なのは、コレステロールの全体量ではなく、そのバランスなのです。

つまりLDLコレステロールが多く、HDLコレステロールが少ないことの方が、体にとってよくないということが分かってきています。

LDLコレステロールが増え過ぎると、血栓や動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こすリスクが高まります。

また中性脂肪は内臓脂肪に変わりやすく、中性脂肪が増え過ぎると内臓脂肪型肥満になりやすくなります。

内臓脂肪からは、様々な有害物質が放出されていて、そのまま放置すると、動脈硬化を進行させ、高血圧や免疫機能の異常を引き起こします。

一口に血液中の脂質といっても、その種類によって特徴や役割、増えたときにどんな症状が起こり、どうすれば減らせるのかが、まったく異なっています。

コレステロールや中性脂肪を適量に保つことが、血液や血管をきれいにして生活習慣病を予防することにつながります。

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