内臓脂肪型肥満は危険

 

コレステロールや中性脂肪が増え過ぎると、なぜ病気にかかってしまうのでしょうか。

まず、その理由の一つとして注目すべきなのか、悪玉コレステロールの量です。

悪玉コレステロールは、血液中に発生する活性酸素によって酸化LDLに変えられると、血管の内側を傷つけて、動脈硬化や血栓のもととなります。

動脈硬化や血栓は、日本人の死因の上位にあげられる心疾患、心筋梗塞や、脳血管疾患(脳卒中)などの病気をひきおこし、生活習慣病を促進します。

予防のためには、LDLコレステロールを増やし過ぎないことと、活性酸素を消去するビタミンCなどの抗酸化物質をとり、LDLコレステロールを酸化させないことが必要です。

中性脂肪の増加も動脈硬化の原因になります。

中性脂肪が増え過ぎると、血管の内壁に直接潜り込んで動脈硬化や血栓のもとをつくるレムナントという物質が、血液の中で発生するからです。

しかも、抗酸化物質ではレムナントに太刀打ちできません。

また、中性脂肪は内臓脂肪に変わりやすく、内臓脂肪型肥満になりやすいということも、二次的な弊害を生み出します。

小腸の周りを保持する腸間膜などについた脂肪が、その位置での断面積で、100立方センチを超えた状態を内臓脂肪型肥満と呼んでいます。

中性脂肪は小腸で構成されるため、増えすぎると小腸の血管からしみだして、その周りにくっつきやすいのです。

すると当然、周囲の臓器や血管の働きが阻害されて、血糖値を調整するインスリンの働きが悪化したり、血管が収縮して、下の血圧が上がります。

さらに、内臓脂肪からは、数々の有害物質が放出されることが分かっています。

内臓脂肪を放置すると、動脈硬化を進めるアディポネクチンや、血圧を上げるアンジオテノシノーゲンを、免疫機能に異常を引き起こすアディプシンなどの物質が分泌されることが分かっています。

中性脂肪やコレステロール値が高くなることによって健康を害するリスクが高くなるのです。

遺伝的なものを除いて、脂質異常症の原因には、暴飲暴食や不規則な生活が影響している場合が多いです。

また、内臓脂肪は軽い運動を毎日続けることで減らすことができます。

ほとんどの場合、薬などを飲むよりも前に、生活習慣の見直しを図ることが重要です。

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