超悪玉コレステロールの危険性

 

最近の医学では、以前ほど総コレステロールの数値を問題にしなくなってきています。

現在問題とされているのは、単に総コレステロールの数値ではなく、超悪玉コレステロールが多いか少ないかということです。

総コレステロールの数値は基準値内や、むしろ低い数値であるにもかかわらず、動脈硬化を引き起こしたり、心筋梗塞を起こす例があったのです。

このような人の血液を調べてみると、総コレステロール値の数値が低くても、悪玉コレステロールを多く持っていることが判明しました。

超悪玉コレステロールとは

超悪玉コレステロールとは簡単にいうと小型のLDL、つまり粒の小さいLDLのことです。

コレステロールには善玉といわれるHDLコレステロールと悪玉といわれるLDLコレステロールがあります。近年の分析方法の進歩により、悪玉コレステロールには、粒が大きいもの、小さいものの2種類があることがわかりました。

粒が小さいものを小型LDLと呼んでいます。

ではなぜ粒の小さいコレステロールの方が体に悪い影響を及ぼすのでしょうか。

それは粒が小さいと血管の壁に入り込みやすく、血管壁にたまりやすいからです。

そのため、血液中のコレステロールそのもの多くなくても、血管壁にたまりやすいということになります。

また、粒が小さいためビタミンEやβカロテンなどの抗酸化作用のある物質を少ししか含んでいません。

抵抗力は弱く、酸化されやすいため、その点でも超悪玉になりやすいのです。

このような理由から小型LDLが多いと動脈硬化を引き起こしやすいということです。

それでは超悪玉LDLはどんなときに増えるのでしょうか

生活習慣病をいくつか併せ持っているメタボリックシンドロームの人は、小型LDLが多いことが分かっています。

総コレステロール値は高くなくても、中性脂肪の数値が高い、善玉コレステロールの数値が低い、そんな人は小型LDLが多い傾向があります。

現在の医学会はコレステロールの数値に対する考え方が変わってきています。

以前は基準値の220mg/dlを超えたら高コレステロール血症とみなし、すぐに薬を飲んで下げようという考え方が主流でした。

しかし、総コレステロール値が240㎎から250mg/dlと少々高めでも、糖尿病や心臓病などの病気がなく、健康であれば治療する必要はないという方向に変わってきているのです。

現在は検診で総コレステロールの測定をやめ、悪玉コレステロールの数値を図ろうという方向に変わりつつあります。

むしろ総コレステロール値が160㎎から180mg/dl程度と低くても、小型LDLを多く持っている人の方が、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高く、注意が必要と言われています。

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