朝食抜きをやめる

 

人間の長い歴史の中で、朝、昼、夕の3食が生体のリズムに最も適合した食事のあり方とされてきました。

ところが、最近は、朝食を抜き、夕食にまとめ食いする傾向が増えてきています。

通勤距離が長くなって、朝食を食べている時間がない、夜が遅いために朝は全く食欲がない、あるいは、減量中だから朝食を抜いているという理由からでしょう。

しかし、一般的にいえば、朝食を抜き、夕食をまとめるのはあまり良い習慣とは言えません。

なぜなら、まとめ食いをすると、摂取エネルギーと消費するエネルギーの帳じりが合わなくなり、余った分が皮下脂肪などとして体内に蓄積され、肥満を生じることになるからです。

肥満が高血圧や動脈硬化など生活習慣病の大きな原因になることは言うまでもありません。

これまでのいろいろな調査でも、まとめ食いでは、わけて食べるときよりも血中のコレステロールや中性脂肪の増え方が多くなることが報告されています。

それでは、夕食のドカ食いを避けるにはどのようにすればいいのでしょうか。

それは、朝、自然に食欲がわいてくるように、生活を改善することです。

自分の生活のペースを取り戻し、朝食をきちんと取るようになってくると、自然に夕食のまとめ食いも減ってきます。

どうしても朝食がとれない人は、夕食より、午後からの活動が控えている昼食を充実させるのも一つの改善方法です。

脂肪分を抑える

30年ほど前まで、日本人が取る脂肪の量は、一人1日平均25gから30gといったところでした。

ところが、食生活の欧米化に伴い、年々脂肪の摂取量が増え、今では1日60gを超える脂肪を取っています。

この脂肪摂取量、エネルギー比でみると、平均して総エネルギーの約25パーセントだと思われます。

実は、これは理想的な割合です。

なぜなら、コレステロールを抑えるには、脂肪の摂取量、1日の摂取エネルギーの25パーセントを超えないようにすることが有効だからです。

もしこれが20パーセントより低くなるようだと、コレステロールがつくられにくくなり、善玉コレステロールが極端に減ることになります。

しかし、そうかといって、欧米人のように40パーセントも脂肪をとると、悪玉コレステロールが増えてしまいます。

40パーセントというと、およそ100gを超える量です。

日本人の食生活の形態からみて、脂肪の摂取量が100gを超えることはないと思われますが、ここで心配なのが、欧米型の血管の病気です。

よく知られているように、欧米では、こうした脂肪の取り過ぎからの動脈硬化が多く、これをベースとして心臓病や脳梗塞などの血管の病気がたくさん発生しています。

日本でも、もし今後さらに脂肪の摂取量が増加していくと、こうした欧米型の病気が増えることは明らかです。

現に、今でも欧米型の血管の病気は、徐々に増加の傾向を示しています。

こうした傾向に歯止めをかけ、コレステロールを増やさないためにも、脂肪摂取量を、現在普通の人が平均として取っている量、すなわち1日の摂取エネルギーの 25パーセント未満に維持することが大切です。

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