大さじ一杯のお酢を毎日取る

 

お酢が体にいいということは、だれもが経験的に知っていることだと思います。

2001年から2004年までの食酢市場をみると、調理用の酢はほとんど変化がないのに対し、飲用目的の酢の市場は2倍以上に伸びています。

このように、お酢も健康食品としての認識が広まっているにもかかわらず、今までは酢の何が健康効果をもたらすのかを科学的に実証した試験はありませんでした。

酢を毎日取った場合と、そうでない場合では、血中コレステロール値に有意な差が出ることがわかりました。

ラットを使った実験が行われました。

水、または酢の主成分である酢酸を混ぜた高コレステロール食をラットに与えたところ、水を加えたグループに比べて、酢酸をあたえたグループの血中コレステロール値の上昇が抑えられていました。

つまり、巣の酢酸が血中コレステロールの減少に有効な成分であることが判明したのです。

次に、血中総コレステロール値が高めの人を主な対象として、酢の入った飲料を12週間続けて飲んでもらい、4週間ごとに血液検査をするという実験が行われました。

飲んでもらったのは、酢としてリンゴ酢が15ml入った100mlの飲料、酢がはいっていない100mlの飲料です。

食酢飲料を1日2本のむ高容量グループ、食酢飲料とプラセボ飲料を一本ずつ飲む低用量グループ、プラセボ飲料のみ飲むグループに分けて観察した結果、血中総コレステロール値の変化量はそれぞれ平均値が高容量グループで14mg減、低容量グループで13mg減、プラセボで2mg減少しています。

この実験中、肝機能や腎機能、消化器症状、皮膚症状などについて異常は見られませんでした。

この実験結果から、高めの血中コレステロール値をコントロールするのに酢が有効であること、容量は大さじ一杯で十分な効果を発揮すること、人体に悪影響を及ぼさず、安全な食品であることがわかりました。

これまでに発表されてきた実験の結果などから、血中コレステロール値が低下するのは酢酸が肝臓などでの合成を抑制するためではないかと考えられています。

しかしまだはっきりとした検証はなく今後の研究課題の一つとなっています。

今回の試験ではリンゴ酢を混合した飲料を使いましたが、血中コレステロール低下作用があるのは酢酸であることから、黒酢、果実酢、穀物酢など種類を選ばず、同様の効果があると考えられます。

ただし、原液のままでは、刺激が強すぎるので、5倍以上に希釈して飲むようにしましょう。

また、最近は飲料用にあらかじめ薄めてあったり、味付けをした清涼飲料水などいろいろな酢の商品がります。

これらは、15ミリリットル中に酢酸750mgを含まない場合もあるので、酢がどれだけ含まれているか明記されている商品を選びましょう。

調理などに使った場合でも同様の効果がありますので、特に飲むことにこだわらず、1日大さじ一杯の酢をとるよう心掛けましょう。

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