動脈硬化を予防するビタミン

 

動脈硬化になったからといってあきらめる必要はありません。

動脈硬化を進展させないように最大限の努力をすることで、ごく稀ではりますが、動脈硬化が改善される、つまり血管が若返る場合もあるのです。

動脈硬化の進展を阻止する一助となるのがビタミンです。

ビタミンEは血液中のコレステロールの上昇を抑えるという報告がたくさんあります。

その一例として、ウィルソンというアメリカの研究者が1978年に行った実験があります。

ウサギの餌の中にバターを混ぜて、2年間飼育したところ、血液中のコレステロールが増加し、動脈壁の内側にアテロームという脂肪沈着による動脈硬化が生じ、そのため内腔が狭くなってしまっていることを確認しました。

しかし、この餌にビタミンEを添加して飼育したウサギでは、コレステロールの増加の程度も軽く、アテロームの形成も少なかったことが分かっています。

ビタミンEのこうした効果は動物実験だけでなく、人間でも確かめられています。

また、善玉のHDLコレステロールとビタミンEとの関係を調べた研究によると、ビタミンEを30~50日にわたって大量投与した場合、HHDLコレステロールが投与開始前に比べて7倍も増えていたことが明らかになりました。

このようにビタミンEが、体内の脂肪の代謝を改善し、動脈硬化の予防上、好ましい作用もっていることがわかります。

ビタミンCにも動脈硬化を防ぐ効果があります。

ビタミンCを1日0.5g内服を続けると、血中コレステロール値の低下が認められることが分かっています。

ビタミンCがどうしてコレステロール値を下げるのか十分わかっていないのですが、脂肪と結びつくリポタンパクという物質を介して行われていると考えられ、この研究が現在進められています。

ビタミンB6 も不足すると動脈硬化を引き起こす物質です。

現在までのところ、ビタミンB6 の不足が動脈硬化を促進させる仕組みとして考られているのは次の通りです。

ビタミンB6 が不足すると血管の一番内側の細胞である内皮細胞に障害をきたし、そこへさらに、これもビタミンB6 結合のために必要以上に凝集しやすくなってしまっている血小板が血中に乗って流れてきて、その内皮細胞の障害された部分に付着する。

そしてこの部分からコレステロールなどが血管壁の中に入り込んでき、動脈硬化のきっかけになるというものです。

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